経皮内視鏡的胃瘻造設術
(PEG:Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)について
菊野病院では「胃瘻造設術」と「胃瘻交換」を行っています。
胃瘻(PEG)とは?
何らかの原因によって口から食事が出来ない患者さんのお腹に、胃へ直接栄養を入れる管を留置する治療法です。

胃瘻の目的は2種類あります。
①積極的治療のための胃瘻
病気や障害により、一時的に口から食事が出来なくなっている方々に対して、治療やリハビリの効果を高めるための栄養補給路として使用します。
②緩和ケアのための胃瘻
病気や障害により、口から十分な量の食事が出来なくなってしまった方々に対して、生きていく上で必要な栄養の補給路として使用します。鼻から入れる胃管と違い患者さんの苦痛が少なく、誤嚥性肺炎の軽減効果も期待できます。
胃瘻を造ったら口から食べられないの?
そんなことはありません。胃瘻は「第2の口」といわれており、口から食べる量では足りない分を補うためのものです。口から食べる喜びはとても大切ですので嚥下機能リハビリ等を行いつつ、まずは「一口でも食べる」ことを目標に生活していきましょう。
十分な量の食事摂取が出来るようになれば、胃瘻は抜くことが出来ます。
胃瘻カテーテルは大きく分けて4種類あります。
胃瘻に用いる管のことを「胃瘻カテーテル」と呼びます。
胃の中の形で分類すると、水を入れて膨らませる「バルーン型」とシリコン等で抜けにくい形になっている「バンパー型」の2種類に分けられます。
お腹の外に見えている部分で分類すると、使用時にチューブを繋ぐ「ボタン型」とチューブが付いたままの「チューブ型」の2種類に分けられます。
2種類×2種類の組み合わせですので4種類の胃瘻カテーテルがあることになります。
